医機連のご案内

会長あいさつ

 会 長   荻 野   和 郎

「平成23年度のスタートにあたって」                

日本医療機器産業連合会
会 長 荻 野 和 郎

 この度、平成23年度スタートと共に日本医療機器産業連合会会長に再任されることになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、去る3月11日、東北地方沖合を震源とする、過去の観測史上に例のない未曾有の巨大な地震、津波が発生し、原子力発電所の被災に伴う放射能汚染事故も重なって、極めて重大な東北地方太平洋沖地震が発生しました。これにより亡くなられた多くの方々に、哀心よりお悔やみ申し上げますと共に、被災され厳しい生活を余儀無く強いられている大変多くの皆様へ、連合会を代表して心からお見舞い申し上げます。

 連合会を構成する団体の中にも、被災された企業が少なくない状況にはありますが、緊急に必要とされる医療機器の確保、輸送、被災地内の医療機関への支援等に行政当局と連携して全力で取り組みつつあるところであり、引き続き復興へ向け、連合会一丸となって努力を重ねていく所存であります。

 さて、当連合会では、平成23年度について、激しく変化するグローバル環境を念頭に置きつつ、我国の「新成長戦略」推進、具現化のため内閣府に設置された「医療イノベーション会議」、「医療イノベーション推進室」の動きとも連携しつつ、「薬事法」の改正を視野に、関係加盟団体、医機連各委員会が一体となって以下により活動を強化することとします。

【平成23年度事業計画の重点課題】

  1. 医機連が行った提言(平成22年4月)課題 ①研究開発の活性化に向けた制度の見直し、②承認迅速化に向けた制度の見直し、③イノベーションの評価)の実現を図る。
    特に、規制関係エキスパートを結集して薬事規制の見直し・改善に係わる活動の強化を図る。
  2. 医療技術産業戦略コンソーシアム(METIS)第4期(3年計画の最終年度)の活動テーマである4テーマについて医機連・関係委員会と連携を図り「戦略会議」において【①「革新的医療機器とレギュラトリーサイエンス」、②「医療機器の適正な評価」、③「未承認医療機器による臨床研究」、④「アジアとの連携・交流」】の検討結果を取り纏めて行政等への提言を行う。
  3. 産業政策会議「医療イノベーション推進部会」の活動を推進する。
    平成23年1月に設置した内閣官房「医療イノベーション推進室」が検討する6つのワーキング・チームにメンバーとして参画して、産業活性化のために幅広い視点から提言を行いその具現化を図る。
  4. 急速に進むグローバル化(特にアジア)に対処する方策を検討すると共に、GHTF次期議長国としての活動及びその他国際関係機関との連携、国際規格の検討、環境規制、各国規制情報の収集を行う。
  5. 平成24年度診療報酬改定に向けて医療機器産業の成長の視点等を踏まえた検討を行い具現化を図る。
  6. 医療機器の品質・有効性・安全性を確保すると共に更なる市販後安全への取り組み強化を図る。
  7. 産業の成長課題として健康管理(予防)、在宅、ICT等への取組方針を策定する。
  8. 医療機器の流通適正化」について関係加盟団体と医機連関係委員会との連携強化を図る。
  9. 医療のIT化に関し、医療機器本体及び包装へのバーコード(BC)表示の強化、MEDIS-DC医療機器DBの利用促進を図る。
  10. 「医療機器市民フォーラム」等を通じてより効果的な広報機能の充実を図る。
  11. コンプライアンス及びプロモーションコードの更なる徹底を図る。

 私は常に日本の医療機器産業を考えるに当たって、まずは、国民の立場に立って、日々の生活に安心感を持って暮らせる医療・介護に関する仕組み・体制の構築が大切であるということを訴えてきました。あちらこちらで医療崩壊が起きている状態では、関連する産業を取り巻く環境も厳しく、先ずは産業が成り立つ土台の部分を強固なものとして頂くことが、国民の立場からしても国に対して望む課題です。

 また、特に医療機器の持つ本質を理解して頂き、その本質にあった制度の構築ということを引き続き力強く主張して行きたいと思います。医療機器は、医薬品とは異なり、技術開発、技術の改良改善が極めて大事であり、改良改善によって生まれるイノベーションへの適切な評価が、企業の次の開発投資へのインセンティブに繋がり、より革新的な医療機器を創出するための原動力につながります。医療機器開発を規制している薬事法を国際競争の観点から抜本的に改革、効率化することで、世界においても競争力を持つ革新的な医療機器の創出が可能になると考えています。

 経済状況を見ると平成23年度も未だデフレ傾向が続き、円高基調の厳しい環境になると思われますが、ここ数年の医療機器産業界が注目されている時代にこそ、社会からの要望に応えて、日本の国民の方々はもとより、世界中の人々の健康の維持・向上の為に医機連として力を合わせ取り組んでいきたいと思っております。これからも、皆様のご支援・ご鞭撻の程、宜しく御願い致します。


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