医機連のご案内

会長あいさつ

 会 長   荻 野   和 郎

平成22年「新年のご挨拶」

日本医療機器産業連合会
会 長 荻 野 和 郎

  明けましておめでとうございます。 本年もどうぞ宜しく御願い致します。

 今年は、アフリカ大陸で初となるワールドカップサッカーが南アフリカで6月に開催されます。
また、中国でも上海万博が5月から開催される予定になっており、経済を含め、種々の点でBRICS等発展途上地域への注目が一層高まる年のように思われます。戦後、米国や欧州が経済を牽引し、日本はその動向を辿りながら急速に発展し、世界第2位の経済大国と言われるようになってきましたが、経済のパラダイムシフトと申しましょうか、その手綱が先進国から発展途上国へ移り変わりつつあるとさえ思えます。

 日本も、長らく続いた自民党政権から、民主党政権へと新しく生まれ変わり、政治主導の政策、行政へと移行しつつあります。日本はもとより、グローバルに社会や経済の仕組みが大きく変革していく中で、私たちも、温故知新を大事にしつつ、新しく生まれ変わる社会に対して柔軟なものの見方や考え方で対応していく必要があると痛感しているところです。

 前任の和地 孝前会長の後を引き継ぎ、医機連会長に就任して早9ヶ月が過ぎました。この間、不慣れな私を支えて下さった皆様に、この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。6月に行われた官民対話では、医療機器の安定供給が話題の一つに取り上げられ、学識経験者の方からも、医療現場の視点から改善を強く期待され、行政と連携しつつ、安定供給を進めていくことの必要性を改めて認識したところであります。日本は、長らく輸入超過が続いており、その輸入製品への依存度も益々高まっています。国民健康向上の観点から、医療機器を安定的に医療現場へお届けすることに対する、日本の産業界への期待が極めて高まっていると感じました。

 また、診療報酬に関しては、厚労省との定期会合や中医協の保険医療材料専門部会に参加し、業界としての提言を行いました。医薬品とは異なり、医療機器は、技術開発、技術の改良改善が極めて大事であり、イノベーションの適切な評価が、企業の次への投資のインセンティブに繋がり、より革新的な医療機器を創出するための原動力になる、と強く訴えたところです。平成20年度の改定でようやくイノベーションに関する評価の一端が示されましたが、未だ不十分な点が多いといわざるを得ず、その点を粘り強く、根拠を持って、引き続き行政へ訴えていきたいと思います。

 去る10月20日、第4期METISの第一回目の会合となる「医療テクノロジー推進会議」を開催しました。共同議長を、引き続き川崎医療福祉大の梶谷 文彦副学長にお願いし、また委員の方も半数はフレッシュな顔ぶれで、今後の革新的医療機器創出の観点から、幅広い意見を頂戴しました。第2回を本年3月18日に予定しており、今後の諸活動に反映させ、成果へつなげていく所存です。会長の諮問機関として活動している産業政策会議、5か年推進WGについては、委員の皆様方及び行政の方々のご意見を踏まえ、今後以下の3点を中心に検討を進める予定です。

  1. 医療機器の安定供給に係わる考察と国内産業発展の具体策
  2. 医療機器の経済効果に関する評価
  3. 医療機器産業プレゼンス向上策の検討

 平成22年度へ向けた予算編成の過程に於ける「事業仕分け」などを通じて、日本の医療・介護のあり方に関する議論が種々あったところでありますが、医療崩壊などと言われる今日の状況が、将来へ向けて真に改善され、国民が安心できる体制、サービスが構築され提供されることになるのかどうか、今ひとつ先が見えない状況にあるように思います。医療・介護という分野は、一旦崩壊すればその回復に多大な時間と労力を要し、国民の生命や日々の生活に大きな影響を与えるものであるだけに、単にコスト削減ということではなく常に長期的視点に立って、明確な理念、具体的政策を掲げて、継続的かつ着実にその維持・改善・革新を図るべきと考えます。年が改まったこの機会に、新政権のもと、国民が安心できる医療・介護体制が早急に構築されていく中で、医療機器産業の発展と日本経済の発展、医療・介護サービスの向上がうまく噛み合って、国民の方々へその恩恵が大きくフィードバックされるよう、本年がそのスタートの年になることを強く願うものであります。

 未だデフレ傾向が続き、円高基調の厳しい環境ではありますが、今日ほど医療機器産業界が注目されている時代は過去になかったように思います。 社会からの要望に応え、国民の方々はもとより、世界中の人々の健康の維持・向上の為、医機連として力を合わせ取り組んでいきます。 皆様のご支援・ご鞭撻の程、宜しく御願い致します。


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