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第7回 PAGE1
「健康な自分の歯」でおいしく、元気に――歯科の予防・治療機器
2007年10月15日掲載 

「むし歯は命にすぐにはかかわるわけではないし、歯が痛くなってから歯科医院に行けばいい」と思っている方、いませんか? 実はボクもそう思っていました。しかし、痛くなってから歯科医院に行ったのでは遅いそうです。自分の歯で物を食べられることは、元気の素、長生きの秘訣だと聞き、それはどうしてなのか、どのような医療機器がボクたちの歯を守っているのかを知りたくなり、社団法人日本歯科商工協会の方にお話を伺いました。

いき・れん君の画像

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自分の歯で積極的に生きるために

歯の組織とはたらき――歯ってそんなに大事なんですか?

「生体の神秘」と言いますが、歯はとてもうまくできているのですよ。神経が通っていて、熱い、冷たいを感じることができますし、歯根膜がクッションの働きをしていて、固いものを噛んでも顎の骨に響かないようになっています。歯がないと食べ物をうまく飲み込むこともできないんですよ。人工の歯でここまでの力を持つものはまだ生み出されていません。固いものでも軟らかいものでもいろんなものをおいしく食べるには「自分の歯」であることが重要です。

また、言葉をちゃんと発音するときにも歯は大切な役割を持っています。さらに、口元の美しさにも影響を与えますよね。「健康で美しい自分の歯」を持っていることが、前向きな気持ちにさせてくれます。それで、「80歳になっても自分の歯を20本以上持とう」という「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」が厚生労働省や日本歯科医師会により進められています。


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――20本を80歳まで残すのは難しいことなのですか?

そうなんですよ。高齢者になっても自分の歯で暮らすことは、人類にとって長い間の夢だったと言っていいくらいです。歯は主に「むし歯」と「歯周病」により失われます。「むし歯」は、歯そのものがむし歯菌にやられダメになってしまうことで、「歯周病」は歯そのものは健康なのに歯を支えている骨が後退して歯を支えきれなくなり歯が抜けてしまうものです。

――どうしてむし歯になるのでしょうか?

むし歯の原因は「むし歯菌」です。食べ物を食べると口の中が酸性になり細菌が増えて、プラークを作ります。その中のむし歯菌が酸を出し、歯の成分であるカルシウムなどを溶かし出してしまいます。食べ物を食べた後に歯磨きをすれば、中性に近づき、歯にとって優しい環境になります。しかし、ひっきりなしにおやつを食べ、さらに歯磨きもしないでいると、口腔内が酸性である状態が長く続くためむし歯になりやすくなるのですよ。

むし歯の進行

――むし歯菌は人間誰でも持っているものですか?

ほとんどの人が持っていますね。実は、生まれたとき赤ちゃんは、むし歯菌を持っていません。どうやら、成長の過程で口腔内にむし歯菌が入ってくるようですが、周囲の人から移るのでしょうね。お母さんの努力もあって、むし歯になる子どもは減っています。むし歯のために歯を抜く人は少なくなりました。

――では、歯を失う理由は主に「歯周病」なのでしょうか?

そうですね。気がつかないうちに進行するものですから、手遅れになる人が多いようです。歯周病もまた「歯周病菌」という菌が原因となっています。プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯石を作り出し、歯ブラシでは取れないほど定着させてしまいます。歯周ポケットと呼ばれる隙間に歯石がどんどんたまっていくと、歯を支えている骨が後退していくのです。歯ぐきに隠されているため、見ただけでは骨が溶けていることに気付かず、歯がグラグラし始めてからあわてて歯科医院に駆け込む人が多いのですが、そうなってからは手遅れのケースもあるのですよ。

外から見ただけでは分からない歯周病の進行

また、歯周病菌は糖尿病を引き起こしたり、血管内に入り込んで心筋梗塞を引き起こすなど、さまざまな疾患の原因となっています。

歯周病の進行

――怖い病気なんですね!

冷たいものがしみる、歯ぐきが腫れる、出血するなどの現象が起きたら、歯周病が進んでいるということです。すぐに歯科医院に行かれたほうがいいですよ。


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