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第12回
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早期発見で「失明」を防ぐ眼科検査機器――眼圧計・眼底カメラ・3D-OCT
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眼底を立体的に見る「3D-OCT」

21世紀になってから目まぐるしい活躍を見せている機器もあります。「3D-OCT」という眼底を立体的に診る機器です。網膜に光を当て跳ね返ってくる波長により、網膜の12の層の状態を把握します。断面を細かくスライスするようにスキャンしていき、それをつなぎあわせると立体像にすることができます。
3D-OCT 立体で層を見ることができます。

――まるで、CTスキャンのようですね。

そうです。原理はエコー(超音波)断層装置に似ています。OCTは各網膜の組織から戻ってきた反射波の時間的遅れを画像に換算しています。魚群探知機もこんな感じですよね。OCTは1990年代から開発が進められてきた機器ですが、技術の進歩によりスキャンのスピードが数十倍となり、3D画像へと合成することが可能となりました。デジタル技術が進んだこともOCTを進歩させた非常に大切な要素です。また、解析速度の高速化などによりさらに精度が上がってきています。

ここに「黄斑浮腫の網膜の断面図」と「黄斑円孔の網膜の断面図」がありますが、一目で疾患があることがわかりますよね。


網膜の表面を見れば一目で疾患がわかる

――もし私がこの画像の患者でしたら、お医者さんの診断と治療方針をすぐに納得できますね。

そうですね。今まで見ることができなかったものが見えること、層の状態(厚み)を定量化して診断の材料にすることができることなどが、3D-OCTのメリットなのですが、患者さんに「インフォームド・コンセント」として、ご自身の目の状態や治療方針をわかっていただくためにも有効ですね。

私たちは、更なるスピードの向上(患者さんの負担を減らすため)、更なる画質の向上(小さな病変も見逃さないように)に取り組んでいます。また、眼底カメラと3D-OCTが一体した機器など、機能別に分かれている機器を複合化して患者さんの検査の回数を減らすことにも取り組んでいます。高齢化により眼の疾病を抱える方が増えていますから、患者さんの負担がより少ない機器を開発するとともに、使いやすい機器を広く普及して疾病の早期発見に役立てていただきたいと思っています。それは、すべての眼科用医療機器の課題ですね。

――ありがとうございました。

眼科医療機器の健全な進歩発展により医学へ貢献

日本眼科医療機器協会の使命は、眼疾患の治療現場に「より有効」で「より安全」な眼科医療機器をより早く供給し続けることで、国民の視力を守り、ひいては社会貢献に寄与することです。 2008年には創立30周年を迎ましたが、今後も研究者や医療現場の医師とのコラボレーションで新たな研究・製造に挑戦し続けることが不可欠と考えます。

大切なかけがえの無い人々の目を守るために会員企業と当協会が日々の事業活動を通じて貢献すべく、眼科医療機器の開発・製造・提供にたゆまぬ努力を続けていく所存です。

 
 
  日本眼科医療機器協会

主要取扱製品:

1. 眼科用検査器械
眼底検査機器、スリットランプ、眼底カメラ、視野計、角膜計測、視力測定他
2. 眼科用手術器械
白内障、硝子体手術器、角膜屈折強制手術器、レーザー光凝固装置、手術顕微鏡他
3. 手術用鋼製小物
開瞼器、メス、ピンセット、縫合糸針他
4. その他
眼内レンズ、コンタクトレンズ、術前術後医薬品等、ファイリングシステム、医療施設の設計・企画

所在地 :

〒102-0074
千代田区九段南 2-2-5 九段ビル 9F
TEL: 03-5276-9841
URL: http://www.joia.or.jp/
 
 

※この内容は、2009年6月現在のものです。

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