私たちの暮らしと医療機器 日本医療機器産業連合会スペシャルコンテンツ JFMDA
第14回
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生活の場での療養を支える――在宅医療機器
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家庭で酸素を吸入――在宅酸素療法(HOT)

――「在宅酸素療法」と聞くと、何となく「酸素ボンベを使うのかな?」と思います。

在宅酸素養法そうですね。外出の際には在宅酸素療法用携帯ボンベを使いますよ。けれども、ご家庭に設置する酸素濃縮装置はボンベではなく空気清浄機のような形で、室内の空気から高濃度の酸素を作り出すものです。「在宅酸素療法」は、肺の力が衰えて自分の力による呼吸だけでは十分な酸素を取り入れることができない方に、高濃度の酸素を鼻から送り込む療法です。

――あ、チューブを鼻につけている患者さん、テレビドラマで見たことがあります。

高濃度の酸素を吸入する機器は入院設備を持つ病院には必ずありますね。以前は、酸素吸入のためだけに入院されている方も多く、「家で酸素を吸入できれば、家族とも過ごせるし、もっといろんな活動ができる」という声が聞かれました。1985年に保険適用の対象となったので在宅でも酸素療法ができるようになり、多くの方が在宅酸素療法を始められました。今では約13万人の方が利用されています。

その約5割が慢性閉塞性肺疾患の方で、主に喫煙によって肺に慢性炎症が生じ、たんがからんだり、肺胞がつぶれてしまうことで、肺が十分に酸素を取り込めなくなる疾病です。高齢者に多いですね。

――タバコですか…。高齢者はこれから増えていきますから、在宅酸素療法を開始される方も増えるかもしれませんね。ところで、どうやって室内の空気から高濃度の酸素を作り出すのですか。

高濃度(約90%)の酸素をつくるしくみ空気の約8割は窒素、約2割が酸素です。空気から窒素を取り除くと残っているのはほとんど酸素となり、約9割という高濃度の酸素を作り出すことができるのですよ。それにはいろいろな方法がありますが、よく利用されるのは「ゼオライト」という、圧力を加えると窒素を吸着する性質を持つ鉱物です。酸素濃縮装置の中にゼオライトを置き、圧力を加えて窒素を吸着させることで高濃度の酸素を作り出した後、窒素を排出して再び吸着できるようにします。もちろん、途中にフィルターを置いて、室内の細菌などを除去することも行っています。


安全・安心・使いやすさを追求

車の運転や散歩もできます酸素濃縮装置は、以前はもっと大きなものでしたが、小型化が進み、現在はファンヒーターや空気清浄機並みの大きさになっています。静音化にも取り組み、駆動音はずい分小さくなりました。とは言え、タンクを置くスペースが必要なので、小さくするにも限界がありますね。

また、外出のときのために、小型の携帯型酸素濃縮装置や、キャリーやリュックに酸素ボンベを載せて移動しながら酸素吸入できるものもあります。皆さん、自宅にいらっしゃるときは酸素濃縮装置を、外出のときには酸素ボンベをと、上手に使い分けてご利用になっています。

――やはり、家庭用の機器ならではの留意点があるのですか?

はい。病院ではなく生活の場で使用する医療機器は、何よりも安全であること、安心して使えること、使いやすく、誤操作を起こさないようにすることが大事です。年齢層の高い方が使われることが多いので、液晶画面を大きくしています。また、設定流量を変更した、電源が入っていないなどの場合は音声で知らせるなどの工夫をしています。在宅医療機器は医師の指示の元に、トレーニングを受けて使用するものです。患者さん自身も定期的に診察を受け、機器も定期点検します。疾病のために衰えた機能を補えば日常生活を積極的に送ることができる方には、在宅医療機器はなくてはならないものですね。これからも安全性や使いやすさを追求していきたいと思っています。

――在宅の医療機器を利用することで入院生活から開放され、行動範囲が広がるのはとてもいいことだと思います。ありがとうございました。

在宅医療・福祉を支える

日本在宅医療福祉協会は、「病院から自宅での療養に切り替えることになったら…」「もし、寝たきりとなり介護が必要となったら…」というさまざまな在宅医療・福祉分野のニーズに応えるべく、昭和60年5月に設立されました。

在宅医療・福祉分野に関連する企業・専門職が、在宅医療のさらなる普及・発展と患者様のQOL向上のために相互に支援しあうことを目指しています 。

 
 
  日本在宅医療福祉協会

主要取扱製品:

在宅医療用具、介護機器、福祉機器、他

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〒113-8570
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Tel. 03-3818-6047
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※この内容は、2009年11月現在のものです。

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