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――救急絆創膏は、いざというときのために、いつもカバンに入れています。ということは、ボクはいつも「医療機器を持ち歩いている」ってことになるんですよね?
そうですね。救急絆創膏は薬事法によって「医薬品」「医薬部外品」「医療機器」の3つの種類に分けられます。中央のパッドには薬剤を含んだものと含まないものとがありますが、「医療機器」に分類されるものは「パッド部分に薬剤を使わず、薬の効果をうたうものではないもの」です。皆さんがご家庭でお使いになる救急絆創膏の多くは、患部を保護することが主な目的で、「医療機器」に分類されます。外箱に小さく「一般医療機器 救急絆創膏」と記されてますよ。
ここでは「医療機器としての救急絆創膏」についてご説明しましょう。いき・れん君は救急絆創膏のことを通称で何と呼びますか?
――そうですね…。「バンドエイド」でしょうか。でも、友人は違う名前で呼んでいました。
「バンドエイド」は救急絆創膏の代名詞のようですが、ある外国企業の会社の商品名なのですよ。実は、救急絆創膏を考え出した人は、後にその企業の副社長を務めた方なのです。慣れない台所仕事でけがの絶えない妻のために、片手でも処置ができるようにと、医療用テープの中央にガーゼをつけたのがきっかけです。1921(大正10)年のことでした。日本では戦後、いくつかのメーカーが相次いで救急絆創膏を製品化しました。それらの会社の商品の販売網により、救急絆創膏の呼び名がいろいろあるのです。
――確かに、手や腕をけがしたときに、片手で薬を塗り、ガーゼを貼り、絆創膏で固定する作業は難しいですね。利き腕がけがをしているとなおさらです。救急絆創膏ならすぐに処置できますね。
日本では年間約37億枚、つまり1人が年30枚程度は使っていますから、今や「救急絆創膏は当たり前の存在」となっていますが、救急絆創膏がなかった頃は1人ではけがの処置ができなかったこともあったでしょうね。
救急絆創膏の構造は右の図のようにいたってシンプルで、誕生したときからほとんど変わっていませんが、基材の素材や粘着剤の開発により進化を続けており、さまざまなタイプの救急絆創膏が誕生しています。たとえば、水を使う職業に就いている方や主婦の方向けに、水をはじくが透湿性の高い基材のものや、伸縮性に富んでいて関節に貼っても曲げやすいものなどがあります。また、形状もさまざまで、細長い楕円形のものが一番普及していますが、くつずれしたときに使う台形のもの、パッドの大きな幅広のものなどもあります。
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