|
――手術後はちょっと元気になりすぎちゃって困ってます(笑)。祖父の友人も手術を受けたそうですよ。
高齢化社会が進んで白内障になる方が増え、日本では現在、年間100万件以上の手術が行われるほど、「白内障手術」はポピュラーなものになっています。1985年に眼内レンズが医療機器として認可され、その後白内障手術が保険適用されてからは、日本では白内障を原因とする失明はほとんど起こらなくなりました。
けれども、発展途上国ではまだまだ失明の原因のトップが白内障であったり、白内障の解決方法が「白く濁った水晶体を針で突いて眼底に落下させる方法」だったりします。
――水晶体がなくなっても、ものが見えるのですか?
ピンホールカメラのようにレンズのないカメラみたいな状態になるので、焦点の調整はできず極度の遠視になりますが、見えるようにはなるのですよ。手術後はぶ厚いレンズの眼鏡をかけて近くも見えるようにします。実は、戦後までは、白内障手術は水晶体を中に押し込むか、取り除くかの方法しかなかったのです。ここで少し歴史を振り返ってみましょう。 |