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第18回 PAGE1
性感染症予防と避妊のために――コンドーム
2010年11月2日掲載 

「コンドーム」と聞くと、「避妊のため」だけのものと思っていましたが、そもそもは、性感染症を防ぐために生み出されたのだそうです。薬局だけでなくコンビ二でも気軽に買えるという点では「珍しい」医療機器かもしれません。コンドームがなぜ医療機器なのか、どのように生まれ、どのような役割を果たしているのか、日本コンドーム工業会の方にお聞きしました。

いき・れん君の画像

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コンドームは「医療機器」

――コンドームはコンビ二でも買えるので、「医療機器」だなんて思っていませんでした。

ゴムや樹脂の薄い膜で作られた「コンドーム」は、性交渉のとき勃起したペニスにかぶせ膣内で射精しても精液を外に漏らさないようにするもので、れっきとした「医療機器」なのですよ。医療機器の中でも「管理医療機器」に分類される医療機器の販売のためには「届出」が必要なのですが、薬事法によりコンドームと電子体温計については「届出」が必要ないとされています。それは、コンドームの主たる目的に「性感染症予防」が上げられるからです。そのためには、手軽に入手できることが大事ですよね。それで、いろんな店で買うことができるんですよ。

 
コンドームは、性感染症予防と避妊に効果的

性感染症とは、性行為によって感染する病気です。最近は「エイズ(HIV)」がよく話題に上りますね。しかし、昔は、梅毒や淋病が代表的なもので、遊郭などから蔓延し、命を奪うものとして恐れられていました。戦争中は、戦闘ではなく性感染症で軍が滅ぶ恐れもあることから、コンドームは軍需産業として生産され、兵士に持たされていました。

「避妊のため」という目的は、戦後生まれたものです。戦争中は「生めよ殖やせよ」の時代でしたし…。ところが、実は、現在も「性感染症予防」というのは大切な目的なんですよ。日本は、先進国の中では珍しく、性感染症が増えているからです。

――えっ! そうなんですか?!

 
性感染症は増えている!

日本は、性がオープンになったにもかかわらず、性感染症についての知識を得る場が少なく、若者を中心にエイズをはじめ、クラミジア、性器ヘルペス、トリコモナス、さらにB型ウイルス性肝炎から毛ジラミまで極めて多様な病気が広がっています。エイズは、微増ですが増加傾向にあります。増えているのは先進国の中では日本だけなのです。

 
代表的な性感染症
 

「特定のパートナーとしか性交渉しなければ大丈夫」と思っている人が多いようですが、パートナーと過去に性交渉があった人にもし性感染症の人がいれば、自分自身も感染する恐れがあるのです。

――ボクも自分には無縁のことだと思っていました。

粘膜同士が接触する性交渉は、他のどの感染症よりも密接な伝染方式です。コンドームは粘膜同士の接触を防ぎ、精液を漏らさないため、性感染症の一番の予防方法です。性感染症についての正しい知識を持っていただくとともに、コンドームを正しく使っていくことで、性感染症の蔓延を防ぐことが求められています。


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