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会 長   和 地   孝

平成21年3月31日

医機連会長を退任するにあたって

日本医療機器産業連合会
会 長 和 地 孝

 3月末をもちまして、6年間務めてまいりました医機連の会長を退任することになりました。この間、関係各位には大変お世話になりましたことを、この場をお借りして御礼申し上げます。

 新しい会長には、日本光電工業株式会社の荻野会長にご就任いただくことになりました。荻野さんは、ご承知のとおり、以前医機連の副会長を2期4年務められるなど業界活動に精通され、高いご見識とリーダーシップを備えられた、医機連の新会長として産業界を引っ張っていただくのに大変ふさわしい方であります。

 振り返ってみますと、6年前に私が日医機協(現医機連)の会長に就任した当時は、まだまだ医療の主体は医薬品で、医療機器は単なる医療の道具として捉えられていました。医療機器に対する理解も全くといってよいほど認知されておりませんでした。規制等における扱いについても、「医薬品等」の「等」の中で扱われることが多く、国内2兆円規模の独立した産業としては認められていませんでした。

 そこで、私はまず、医療機器産業のプレゼンスを高めるために、医薬品と医療機器の違いや医療に対する医療機器の貢献について、行政との会合などの席で、ことある毎に繰り返し主張して参りました。また、医薬品と異なる医療機器の特性に配慮した規制のあり方や医療機器に対する適正な評価等について繰り返し提言して参りました。

 最近になって、ようやく医療機器に対して光が当たり始め、今や医療機器が国家戦略の一つとして取り上げられ、日本の産業の牽引役として期待されるまでになりました。医療機器に関する規制やインフラも、急速に改善されつつあり、世界的な経済不況の進行が懸念される中にあって、医療機器産業は大きなチャンスを迎えていると言えます。具体的には、「革新的医薬品・医療機器創出のための5か年戦略」「新医療機器・医療技術産業ビジョン」の策定や、「革新的創薬等のための官民対話」の開催を通じて、デバイスラグ解消に向けた審査体制の強化・審査基準の見直し、臨床研究・治験の環境整備、イノベーションの評価、スーパー特区の創設などが進められています。また、医療技術産業戦略コンソーシアム(METIS)についても第III期を終了し、産官学連携による成果に結びついています。

 今後は、これらの施策を確実に実行に移し、医療機器の実用化を加速させ、産業基盤の強化と産業規模の拡大を並行して進めていくステージに入ったと思います。
新会長のリーダーシップの下、我々産業側としても、この流れに乗って、チャンスを活かせるよう、積極的にチャレンジしていくことが必要だと思います。

 医機連会長を退任するにあたり、皆様方のご厚情に改めて感謝申し上げますとともに、医療機器産業の更なる発展に向けて、引き続き微力ながら努力してまいる所存ですので、変わらぬご支援をお願い申し上げます。

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