総務省による「携帯電話等の電波利用機器から発する電波の代表例」の公開について

製造販売業者・製造業者 各位

2023年11月
一般社団法人 日本医療機器産業連合会
技術委員会 EMC分科会                                                                                                                                                                                                    

この度、総務省より、「携帯電話等の電波利用機器から発する電波の代表例」が公開されましたので、各製造販売業者・製造業者のEMC関連業務を担当されている方に伝達をお願い致します。

【内容】
以下の対象EMC関連規格内の、RF 無線通信機器からの近接電磁界に対するイミュニティにおいて、「試験仕様は,各国で用いている全ての周波数及びサービスを扱うようにはしていない。リスクマネジメントプロセスを通じて,最新の通信サービスについて考慮することが望ましい」と記載されています。しかしながら、日本の通信サービスや最新の通信サービスの電波影響についてのリスクマネジメントを実行するにあたり、従来、日本の無線機器の特性を調べることが困難でした。
この状況を改善すべく、総務省に対して医機連EMC分科会より、日本国内の病院や家庭で使用される最新の通信サービス仕様の公開を要望していたところ、総務省より首記の情報が公開されたため、当該細分箇条の実行がより容易になることが期待されます。
各製造販売業者・製造業者のEMC関連業務ご担当者様におかれましては同情報を有効に利用頂き、医療機器の安全性の確保に努めて頂きたいと存じます。

対象のEMC関連規格および箇条:
JIS T 0601-1-2:2018 / JIS T 0601-1-2:2023 細分箇条8.10
IEC 60601-1-2:2014 / IEC 60601-1-2:2014 + AMD1:2020 Clause 8.10
JIS C 61326-2-6:2023 細分箇条6.2
IEC 61326-2-6:2020 Clause 6.2

掲載場所:
以下、総務省電波利用ホームページ内下段「3.その他」。
HOME>電波環境>電波の安全性に関する取り組み>電波の安全性に関する研究>電波の医療機器等への影響の調査研究
https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/ele/seitai/chis/index.htm

【関連情報】
なお、今年度の医機連リスクマネジメントセミナーでも、本テーマを取り上げる予定です。当セミナーは2024年2月から開催(WEB配信)を予定しております。

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